派遣ってどうなの?元派遣社員が教える選んだ理由とメリット2つ
こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
私は以前、派遣社員をやっておりました。
これから派遣をしようかな?と考えたり、正社員をしている方からすれば、「実際、派遣ってどうなの?」と思われている方は多いでしょう。
そう、「わざわざ派遣を選ぶのには何かワケアリ?」と思いますよね?
そこで今回は、元派遣社員の目線から「派遣を選んだ理由」「派遣のメリット」を挙げていきたいと思います。
個人的にオススメしたい派遣会社も書いているので、ぜひ参考になさってくださいね。
私が派遣を選んだ理由は「しがらみが少なくてすむ」から
派遣として働く前、私は地方公共団体で働いていました。
しかし、そこがいわゆる任期満了になったのを受け、その直後、実家を出ることを決めます。
そのとき、一人暮らしで生計を立てるために、働き口として派遣を選んだのが派遣でした。
なぜに私が正社員ではなく派遣を選んだのか?
理由は、
- 早く仕事にありつくことを優先した
- 年齢(当時30手前)から考えて正社員になるのは厳しいと思えた
- 地方の中小企業の性格にはウンザリしていた
そして一番は、
- 正社員になりたいのではなく、「いずれこうなりたい」と目的があった
そう、とくに自慢できる能力もない30手前の女が生きていくため、かつ、しがらみのない方法を考えたとき、派遣はすぐに身を引くことができる、しがらみの少ない方法だったのですね。
つづいて、派遣のカンタンな概要を解説しましょう。
派遣のカンタンな概要
私は3社の派遣会社に登録していましたが、実際に仕事をもらって働いていたのは1社でした。
というのも、派遣会社1社だけに登録していると、「時期的にちょうどお仕事がない!」ということもあるので、予防策として複数の派遣会社に登録していたのですね。
Q.派遣会社に登録するには?
A.ネットで登録し、後日派遣会社の人と面談しました。
登録はネットから簡単にできます。
その後、派遣会社に赴いて、能力を測るテスト(Word、Excel、PowerPointの操作力など)を受けたり、派遣会社の人と簡単な面談(雑談程度)をしたりしましたね。
派遣会社によっては、面談時に紙の履歴書も出すように言われます。
※(「派遣会社の人」というのは、派遣先の会社のことではなく、派遣元の会社員のことです。)
Q.派遣に社会保険はあるの?
A.ちゃんと健康保険、厚生年金、雇用保険とあります。
ただし、これには条件がありました。
私が本格的にお世話になっていた派遣会社(スタッフサービス)の場合、派遣先で継続して働くのが決まってから支払われる形でした。おそらく、他の派遣会社も同じことだと思います。
例として三か月更新の場合、二か月目のお給料から社会保険が支払われるようになっていました。
それまでは、自分で郵便局の窓口で倍の金額で社会保険を払っていましたね(汗
そうそう、正社員として働いているときは気にも留めなかったのですが、そもそも保険料って会社が半分負担してくれているんですよね。
派遣としてはじめて更新されることになったとき、ようやく給料から会社が半分負担してくれるようになったのを給与明細で見て、ありがたみを感じました。
あと、介護保険までは分からなかったのですが、派遣も条件を満たせば産休をちゃんと取れるようです。
Q.住民税はどうなるの?
私が派遣をしていたとき、住民税は特別徴収、つまり給料からの天引きではありません。
「普通徴収」といい、郵便局に直接納付しに行ってました。
毎月ではなかったものの(年4回)、やっぱり面倒だと感じましたね…汗
Q.有給休暇はあるの?
A.ちゃんとあります。
正社員と同じように、勤務日数と勤続年数に合わせて、有給休暇が増えていく仕組みです。
半年間同じ職場で働けば、有給が発生しますよ。
ただし、有給の取得権利が発生しても、2年間使わなければ、その分権利は消失してしまうので注意が必要です!
Q.どんな風に仕事を振られるの?
A.派遣会社が電話で派遣先の打診をしてくれました。
「派遣先の更新が切れるなー」というときに、派遣会社の営業さんが見計らって電話をくれましたね。
派遣先は自分に合わない条件なら断わっても良いですし、できそうならば日取りを決めて、営業さんと一緒に派遣先に面談に行きます。双方OKならば働き始めます。
私の場合、その場ですぐに決まったこともあれば、派遣先が「別の派遣会社と比べてから、後日連絡します」なんてこともありましたね。
Q.派遣会社の相談窓口はあるの?
A.相談内容ごとの専用電話窓口がありました。
周りに自分と同じ派遣社員がいないと、不安ですよね。派遣先の正社員に訊くわけにもいきませんし汗
私は、電話窓口でタイムカードの操作方法・年末調整のやり方・親の扶養のことなど訊いていましたね。
正社員と違って「こういう部分はこうです」とハッキリ決められていて、きちんと訊ける窓口があるのは助かるなと思いましたね。
Q.どこの派遣会社がいいの?
A.色々はたらきかけて来てくれたのは「スタッフサービス」でした。
私の場合、以下3社の派遣会社に登録していました。
- 派遣会社A
- 派遣会社P
- スタッフサービス
「派遣会社A」は登録をしたっきり、電話連絡も音沙汰もなく、何のフォローもありませんでした。
しかも、登録時に担当してくれた人の態度が最悪でしたね(悪気のない言葉で地雷を踏むタイプと見た)。
「派遣会社P」は、時々調子を伺うために電話をくれたんですが、具体的な派遣先の提案がありませんでした。
で、この中で一番「素早く次の会社を紹介してくれた」「電話で具体的にはたらきかけてきてくれた」のは、スタッフサービスでした。
派遣先が急にクビになったときに、すぐに次の派遣先を紹介してくれたときは本当に助かりましたね。
このあたり、「営業がしょっちゅう連絡来るのが嫌だ」とか思われる方もいると思いますが、自分からはたらきかけるのが苦手な人間からすると、「ハイ次の手!」とフォローしてくれるのはありがたいです。
なので、「自分で派遣会社に電話するの苦手だから、向こうからはたらきかけてほしい」という人は、スタッフサービスがいいですね。
ただし、スタッフサービス、私が在籍していたときは「副業NG」でした。副業考えている人は注意しましょう。
と、派遣会社によって多少は変わってくるでしょうが、大体こんな感じだと思います。
さて、つづいて派遣のメリットを紹介していきますよ~!
【メリット1】派遣はすぐに働ける
派遣は登録するだけですぐに働けます。
「え?本当に?」
「本当です。」
派遣会社に登録をしに行った初日に仕事を打診されたこともありましたし、実際にすぐに働き始めました。
私の場合、具体的にはこんなスケジュールでしたね。
- 初日:派遣会社に赴いて面談
- 一週間後:派遣先に面談
- 二週間後:派遣先で働きはじめる
派遣の良いところは、一般的な正社員の形式ではないため、あっさり働きはじめられることなのですね。
と言うのも、新卒社員はノウハウを教えて育てていく必要がありますが、派遣社員は様々な職場に行くことになるので、ある程度の社会経験が前提だったりします。
言い換えると、即戦力になる人材が求められるわけで、ない場合はお払い箱…おっと、この話はまた別でお話します。
とにかく、派遣は「はよ仕事したい!」と言う方に、おススメですね。
【メリット2】人間関係に縛られない
派遣は、派遣先の面倒くさい人間関係に巻き込まれることが少ないです。
派遣先に苦手な人や嫌な人がいても、「まぁ、しょせん私は派遣だし、死ぬまでこの職場にいるわけじゃないしな~」と、いい意味で諦めることができるんですね。
とろが、正社員だとなかなかそうはいかない。
自分を変えるか、職場を変えるか、その嫌な人がどこかに行ってもらうのを祈ることになります。
実例として、私が行っていた派遣先でのことをお話しますね。
そこの派遣先は、事務所の女性が産休に入るということで、代わりに私が派遣として働くことになりました。この産休に入られる女性をAさんとしましょう。
そしてもう一人女性がいたのですが、この方をBさんとします。
で、問題なのはこのAさんとBさんの仲が悪かったことでした。冷戦みたいな感じです。
というのも、私がAさんから引継ぎを受けていた間、AさんとBさんの仲が良くない感がビシビシ出ていたのですね。
仲良くないというか、全く雑談がないんですよ。必要最低限の言葉しか交わさない。
たとえば、Aさんが部長と談笑していて、それを見ているBさんは笑わない。
同じく、Bさんが部長と談笑していても、そばにいるAさんは笑わない。
お互いがお互いのことで、まったく愛想笑いがないんです。見て見えてないフリをしている感じなのです。
「なんなのこの緊張感…」私はいつもそう感じながら働いておりました。
なんだかんだで引継ぎ期間が終わり、Aさんは産休に入られるわけですが、私は産休の間Bさんから色々聞かされることになります。
Bさん曰く、「Aさんとは初めの頃は仲が良かったのだけれど(AさんはBさんの後に入社)、だんだん無視をされるようになった」とのこと。
しかも、Aさんは立ち回りがうまいので、いつの間にか職場の男性陣が、ほぼAさんの味方をするようになっていったとのことでした。
…Bさんの方が何年も先輩だし、歳も上なのに(汗)
女同士のいざこざで、
特定の女に味方する男と、
男を味方に付ける女。
これはね、性質が悪いですよ。
入り組んだ話は割愛しますが、結果から言うと、いつしかBさんはAさんの態度を気に病んでしまって、心と体を病むことになってしまったそうです。
で、Bさんはいつしか顔が「困り顔」になってしまうように。
私は、いずれその職場から去るさだめの人間ですが、Bさんは私が職場を去ればまた、Aさんとの日々がはじまります。
嫌いな人、苦手な人からは、距離を置くのが一番ですが、同じ職場では難しいのが現実。最悪、病気になってしまうことも。
その点、派遣社員は最終的には職場の嫌いな人、苦手な人の傍から去ることができます。そういう意味では、まだ気楽にお仕事させてもらえるメリットがあります。
私は、とくにこういった人間関係のストレスが本当にダメなので、この「人間関係に縛られない」メリットを一番に押したいですね。
ちなみに、このときの社員Bさんはこの記事で「困り顔さん(仮名)」として登場しています。
ちょっと派遣の話から脱線。
上記の記事を書いたのが2019年で、この派遣の記事を書いたのが2017年なのですが、執筆当初私は、「Aさんが悪いからBさんが憂き目に遭っているんだ」と思いこんでおりました。
しかし、上記リンク先では、Bさんがなぜに憂き目に遭うのか考察した内容になっています。
やっぱりさ、視点を変えれば「なぜそういう扱いを受けるのか?」理由があるし、「誰が正しいの?」かなんて、簡単に変わるんだね…(しみじみ
以上、脱線話でした!
まだまだ派遣のメリット続きます
この派遣の記事を書いているとき、Bさんのことを思い出してしまいました。Aさんと上手くやっていたらいいんですが…(懐
派遣のメリット、さらに次回に続きます。
読んでいただきありがとうございました!
次は「実際、派遣ってどうなの?」シリーズのメリット第二弾。
派遣の制度上のデメリットについて書いた記事。「ボーナス」などに触れています。
派遣のデメリット第二弾。「派遣は使えないと切られるのか?」など、実体験を通じて書いています。
「実際、派遣ってどうなの?」シリーズ完結編。人から受けた質問や、友人の結婚式のご祝儀はどうするのか?などなど書いています。