派遣ってどうなの?ボーナスや有給は?元派遣社員が教えるデメリット5つ
こんにちは、ルレムラ(@luremura)です。
今回は、「実際、派遣ってどうなの?」シリーズの「派遣のデメリット」の第一弾を取り上げます。
ドラマとかで登場する派遣社員って、お金の事とかで憂き目に遭う描写が多いですよね笑 デメリットが多そうなイメージだと思います。
今回は、そんな派遣のデメリットで、制度で実際に私が感じた部分を挙げていきましょう。
デメリットを解説する前に、「実際、派遣ってどうなの?」シリーズの派遣社員のメリットはコチラ。
- 【デメリット1】派遣社員はボーナスがない
- 【デメリット2】月や会社によって給料にバラツキがある
- 【デメリット3】派遣社員は出世と無縁
- 【デメリット4】有給は1日単位しかとれない
- 【デメリット5】家族を扶養に入れてあげられない
- 制度上の派遣デメリットまとめ
【デメリット1】派遣社員はボーナスがない
派遣社員は正社員じゃないので、当然ボーナスは出ません。
つまり、月給のみでやりくりすることになるので、必然的に節約志向になります。
高い買い物はできないですし、旅行はおろか、県外に行くのもためらわれます。
配偶者がいて共働きとか、実家住まいだと、派遣社員でもまだ大丈夫ですが、一人暮らしの派遣がお金のかかる趣味を持つには、かなーり切り詰めないと厳しいです。
っていうか基本無理です。
あと、まとまった高収入がないので、美容関係にお金をかけられなくなります。
例えば脱毛サロン。コースで契約すると高いですよね…。女性だと辛い問題です。
このボーナスの問題なのですが、私の場合、幸か不幸か、正社員時代にボーナスをもらったことがありません。
そのため、大金の恩恵を味わったことがないので、派遣社員時代の収入と比較して落ち込むことが、さほどありませんでした。元の比較対象が低いのは、ある意味幸せかもしれませんね汗
ボーナスの問題は、正社員→派遣社員になった方だと、とくに大きく感じるデメリットだと思います。
【デメリット2】月や会社によって給料にバラツキがある
派遣社員は、時給制の出勤日数で、働いた時間数だけお給料が出ます。なので、月によって給料にバラツキがあります。
困るのは、5月のGW期間、8月のお盆、1月の正月休みです。普段の月より2,3万円は給料が低いんですよね。
「休みが多くて嬉しい!」けど、「お給料が下がる!」がワンセットになっているのです…。
このデメリット、勤務日数も勤務時間も多い派遣先ならまだいいんですよ。
しかし、中にはこんな会社もあります。
- 1日の勤務時間数がちょっと短い(5時半じゃなくて5時に終わるとか)
- ひと月の勤務日数が2日くらい少ない(土曜日がすべて休みとか)
- 駐車料金が自己負担(駐車場料金が7000円かかるとか…)
前の派遣先の会社で「派遣でも生活できる!」と感じた、私の思い上がりが粉々に砕かれる事態に…。
「派遣って、時間数が少ないだけでこんなに給料が変わるのか!」と震撼しました。
この時ばかりは切に、「なんでこの派遣会社(スタッフサービス)は『副業OK』か確認しておかなかったんだろう…」と心底悔やみましたね。
そういえば、私、過去にも7000円の駐車料金についてボヤいてますね笑。
【デメリット3】派遣社員は出世と無縁
派遣社員は、その会社の正社員じゃないので、出世街道がありません。
なので、どんなに仕事ができても、ずっとペーペーのままです。
ただし、仕事がきちんとできる派遣社員は、雇っている会社から正社員のお誘いがかかることもありますよ。チャンスもちゃんとあります!
あと、「正社員として出世街道に乗る=お金もその分もらえる=責任が発生」します。
メリットの記事で紹介した、「(※)派遣社員は、難しい仕事や責任が大きい立場は要求されない」がために、必然的にその立場や責任に似合った給料になるのですね。
※(もちろん、派遣先の会社や派遣社員の技能にもよります)
【デメリット4】有給は1日単位しかとれない
私の所属していた派遣会社の場合ですが、有給は、時間単位、分単位で取れず、1日単位でしか取れませんでした。
仕方がないので、中途半端な用事のとき(早退して病院に行くとか)は休まず、できる限り用事を詰め込んで、「1日中用事でいっぱい」の状態で、有給を取っていました。
しかし、どうしても早退せざるを得ないときはどうしたかというと、タイムカードの休み時間数を増やして記入して調整していました(もちろん、派遣先の上司に相談済み)。
有給は使えないので、勤務時間を削って休ませてもらっていたのですね。
結局、その分勤務時間が減るので、お給料も引かれていましたね汗
【デメリット5】家族を扶養に入れてあげられない
派遣社員は、正社員ほどの経済力がないので、家族を扶養に入れてあげられません(悲
ただし、これには条件があります。
実例として私の場合をお話しますね。
私の家では、少し前に父の退職がありました。それにともない、両親共々「私の扶養に入れないものか?」と相談があったのですね。
今までは父の扶養に母が入っていた形なのですが、父の認識では「扶養は簡単に入れる」…ハズでした。
しかし、よくよく調べてみると、それはちゃんと収入がある人に限ったことだったのですね(父は勤続40年の真面目一筋人間)。まぁ、当たり前ですよね…。
そうとは知らない私。早速、派遣会社の相談窓口と健康保険組合に問い合わせてみたのですが、
派遣が親を扶養に入れるために、次の条件を提示されました。
- 実際に家族を養っている証拠が必要
→ 3か月分の送金の履歴(通帳のコピー)が必要
- 生計維持者として認められるためには、両親の1か月分生活費の半分以上負担している必要がある
→ 「1か月分生活費」というのは、統計局のデータから判断されるとのこと。データを見ると、最低でも10万は必要のようです。
私はこの話を電話口で訊いて、「あたしゃ箸にも棒にもかからないねぇ!」と即座に思ったものでした。
実際のところ、扶養の申請をしても半分以上の派遣社員は、はねられてしまうようです。以下、電話口の会話。
私「明らかに派遣にとって無理な条件なのに、なんでわざわざ派遣社員にも、扶養制度を設けるんですか?」(要約:希望持たせんといてやー!)
担当者「(遠慮がちに)時給の高い方は可能なようでして…」
私「…」
そうだ、派遣と言ってもみんながみんな時給が同じわけではなく、中には高い時給でバリバリ働いている人もいるのだ…
溜息しか出ませんでした。
派遣のデメリットで、地味に一番情けなかったかもしれない。
と、まぁ、このようにですね、時給が高かったら、派遣でも親を扶養に入れてあげることは可能なようですよ。
派遣社員でご家族の扶養を考えている方、決して希望は捨てないでください(泣
制度上の派遣デメリットまとめ
今回は、制度で感じた派遣社員のデメリットを解説しました。
制度上のデメリットなので、「どうしようもない」と、感じる部分が多いですね。
ただ、派遣会社によっては、決まりが違うと思うので、担当者さんに色々尋ねてみるといいでしょう。
次回は、制度以外で感じた派遣のデメリットを挙げたいと思います。
読んでいただきありがとうございました!
※ この記事は2017年時点、筆者が経験して知った制度上のデメリットです。なにとぞご了承ください。
次の「制度以外で感じた派遣のデメリット」です。 「使えないクビを切られるのか?」など、実体験に基づいて書いてます。