多色礼讃

唯一無二の大したことないことを胸に

【大人の人見知り】克服よりも受け入れるということ【前編】

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こんにちは、「唯一無二の大したことないことを胸に」がモットー、ルレムラ(@luremura)です。

 

私、いわゆる人見知りです。最近じゃ某有名人が「人見知り」について発言して、一部でファンがそれに同調したりして、「そうですよね!そう思います!」なんか言ってたりして、おいおいちょまてよ!(ホリ風に)なんてツッコんだりしていたので、そんなわけで思うところを書きたいと思います!オス!(長い)

 

今回は大人の人見知りが考える、「自分の人見知りを否定しない、受け入れる」お話です。

 

 

 

私の人見知り事情

冒頭から述べましたが、私は「人見知り」です。

 

自分から人に話しかけて仲良くなるのが大の苦手です。プロフィールにも書いていますが、具体的なエピソードを挙げれば、

・友達が本当に少ない。
・人見知り同士だと会話が続かない。
・自分から人に話しかけて仲良くなることができず、高校3年間ほぼぼっち。
・大学1年目で人見知り過ぎて辞めたくなる。
・電話とか会話でお客さんと話すのが苦痛。
・派遣先の職場でほぼ孤立、ストレスで耳の調子がおかしくなる。

こんな感じです。…なんか書いててつらい(泣

 

世間一般的に認知されている人見知り。「内気」「照れ屋」「はにかみ屋」「恥ずかしがり屋」。(Wikipediaより)

 

そして、よく言われるのが「自分からは話しかけられないが、話しかけられると話せる」ええ、その通りです。

 

自分から「私、あなたに興味ありますよ」と意思を示すのが本当に恥ずかしい。アラサーになった今でも凄く。反応がなかったときのことを考えてしまってできない。自分がどう思われているのか、すごく気になるけど知るのが怖い。実際、すんごい勇気を出して伝えたのに無視された時の事…!

 

うぐぐ、昔の古傷がうずく。

 

なので、人見知り=「悪い」とか「甘え」「直せ」とか文字を目にすると、傷口に塩を塗りたくられている感が半端ないんですよ。アンタ!どこまで傷口広げるのよさ!ってくらい。

 

簡単に直せたら警察いらんわい!!

 

とまぁ、自分で心の傷を掘り進めてしまうのです。

 

 

世の人見知り事情

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一旦、私の人見知り事情は置いておいて、世の人見知り事情について。


私が今回こんな風に言っているのは、自分の傷口に反応したことも大いにあるんですが、かつて人見知りであり「人見知りを克服した」と宣言している人が、「人見知りは言い訳だ」「甘えだ」「悪い」「子供だ」とか言ってたりしていて、いささか不快だったんですよ。

 

しかも、それに輪をかけたように同調している人達を見て、「え、いくら自分にとって影響力のある人が発言したからといって」と、戸惑いを隠せなかったんです。ネットですから、こういうのは仕方ないんですがね。

 

あと、「人見知りは克服すべきもの」という前提による意見にも疑問符。(もちろん、これらは強制的な意見ではなく、一部、強く強いる意見があったので)

 

否定する。悪者にする。できる人とできない自分を比較する。

 

妙な違和感、既視感を覚えました。

 

 

違和感の既視感

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ああ、これ昔似たようなことがあったなぁと既視感の正体がわかったので、例として、昔勤めていた会社の社長の話を挟みますね。もちろんブラックです。

 

一時、この社長は、朝の朝礼と表して「いかに俺はお前らと違うか」「誰を吊るし上げるか」がマイブームでした(とんでもねぇマイブームだ)。

 

もうね、「誰を吊るし上げるか」なんて下衆の人間性の極みで、今思い出しても本当にイヤな気持ちになるんですが、そんな中で見どころは「いかに俺はお前らと違うか」という講釈。

 

どんな内容かと言いますと、

 

 

「俺は昔〇〇で凄く苦労したけど、

 今はもう克服したぞ!

 どうだ!

 お前らとは全然違うんだ!

 アッハハハ!」

 

 

「ギャグなのかな?」と思われても仕方ない。でも、本当にこんな社長だったんですよ。

 

我々社員は彼の講釈が流れている間、上の空だったり今日の仕事の流れのシュミレーションをしていました。ちなみに社長さんは2代目だか3代目だか忘れましたが、立派なボンボンでした。

 

過去の自分を引っ張り出してきて、今の自分と比較して苦労話。さらに今の自分と、社員を比較して貶めるような、なんとも残念な人でした。

 

ちなみに、社長はよく「自分が雄弁に語り満足した後、部下の話にめんどくさそうに返答」しているときに、冷めた調子で「ふーん」「へぇ」と言っていました。

 

なんだか、そのときのトーンがこの記事で出てくる「縁を切った」友人の「ふーん」「へぇ」に似ていたので貼っておきます。 

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大人の人見知りの克服って?

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話を戻します。

じゃあ真の意味で「克服する」とはなんぞや?

人見知りに限った話じゃないんですが、少なくとも、この社長のように、できない相手を貶めたり、苦労話を持ち出して、過去のできない自分を否定する人でしょうか?

 

わざわざそんなことをする人は、弱かった過去の自分を否定する発言をして、今の強い自分を際立たせたいだけです。正当化したいだけなのです。

 

本当は心の中の傷に反応してしまう、弱い自分がまだいるのです。厳密に言うと、いる事を認めたがらない。

 

弱い自分をいじめる別(今)の自分。否定する自分。消したい自分。許せない自分。

 

物理的には克服したが、健全に克服したわけではないのでしょう。

 

真の意味で克服したというのは、過去のできなかった自分も受け入れる内面の強さも含むものだから。

 

弱い自分は他でもない、あなた自身。あなたの一番大事なところ。居なくなるはずがないのに。

 

 

続きは後編

「人見知り」の言葉そのものにネガティブなイメージがあるから、人のネガティブ感情を煽るのに抜群なんですよ。

 

すぐに「人見知り→あかんやつ」みたいに魔女狩りみたいなるんですよ。

えーい!妄信!妄信!妄信じゃ!

 

私の中ではもうね、デビルマンの美樹ちゃんの魔女狩りシーンさながらのイメージです。知らない方は「デビルマン 魔女狩り」で検索してください。

もちろん責任は取りません。

 

 

長くなったので二つに分けますね。
続きは後編で!

 

読んでいただきありがとうございました!

 

 

後編はコチラ!人の成熟度の話とか 、実際に自分の人見知りをどう捉えたらいいのかのお話です。

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