多色礼讃

唯一無二の大したことないことを胸に

【高知情報】自由民権記念館で私も考えた

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こんにちは、「唯一無二の大したことないことを胸に」がモットー、ルレムラ(@luremura)です。

 

8月11日、13日と、高知市にある自由民権記念館に行ってきました。その時のお話をします。

 

 

 

高知市立自由民権記念館てどこにあるの?

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正式名称は

高知市立自由民権記念館」。

 

サイトはコチラ。

◆「高知市立自由民権記念館」https://www.i-minken.jp/

 

 

場所はコチラ。

 

高知駅を南に数キロまっすぐ下ったところなので、県外から来た方でもわかりやすいかと。館内にはカフェもありますよ。

 


記念館の簡単な説明。

 

「自由は土佐の山間より」といわれるように、近代日本の歴史に土佐の自由民権運動は大きな役割を果たしました。

(途中略)

…自由民権運動の資料を中心に土佐の近代に関する資料を広く収集・保管・展示して、確実に次の世代へ引き継いで行くために自由民権記念館を建設しました。

(自由民権記念館ホームページより引用)

 

存在はかねがね知っておりました。私が今回行こうと思ったのは、とある映画がきっかけでした。

 

 

自由民権記念館にどうして行こうと思ったのか

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名称は忘れてしまったのですが、市の広報紙がポストの中に入っていました。

写真はそのとき入っていた広報紙の切れはし。


そこに「この世界の片隅に」の上映会のお知らせが書いてあったのです。しかもどうやら無料っぽいぞ。チャンスがあれば観たいと思っていた映画です。

 

場所は、自由民権記念館。よし、行ってみよう!

 

広報紙はなかなか侮れません。

 

 

「この世界の片隅に」を観る

 

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上映は8月11日。定員各138名で、午前と午後の部で分かれて上映されました。


年齢層は子供から大人まで。年配の方も多く、幅広かったです。私みたいな年齢で一人で来ている人はいませんでした(汗

 

午後から行きましたが、余裕で座って観れました。

 

日常を愛した人たち

 

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(※途中軽いネタバレあります。)

 

 

 

映画の感想ですが、当時の日常が丁寧に描かれていました。お料理のシーンとかお気に入りです。

 

戦時中の映画にも関わらず、絵面が汚くならなかったのは、映画全体の演出や、絵の柔らかさ、登場人物の性格や、ヒロインすずさんの声を務めたのんちゃんの声の感じが、どこか不思議な浮遊感があったからかと思います。

 

すずさんが、絵を描くのが好きであることから生まれたであろう演出法や、不思議なもののけが出てくるところなども、見どころ。

 


世界がどんなに変わっていっても、変わらないでそこにあるもの。


世界の片隅の静かな素朴な息遣い。

 


周りにお客さんいなかったら、確実にボロボロ泣いていました(笑  

じんわり響く映画です。

 

漫画も読みたい!

 

当然原作の漫画も読みたくなりました!どうしましょ!買おうかな…。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 

 

そういえば、この映画の事、ツイッターでもちょっとつぶやいたんですが、こんなどこの誰べぇかも知らない人間がちょっとつぶやいただけなのに、色んな方が拡散してくれました。普段は何つぶやいてもまったく拡散されな(ry


ありがたいですよね。色んな人の思いが一本の線で繋がっている映画です。

 

 

「沖縄でいま、起こっていること」

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日付は変わり、13日は講演会に行ってきました。右下のお知らせに注目。


講師の島洋子さんは、琉球新報社の編集局政治部長を務めていらっしゃる方です。

 

無知は罪

 

沖縄の基地問題について、お話ししてくださっていたのですが、聴きながら思わず持っていたiPhoneでメモしていました(笑


自分がいかに無知か痛感…。

 

「しつこく伝えていく」ということ

 

最後に質問コーナーがあったので、拙い私の言葉で島さんに問いかけてみました。

 

「若い世代に思いを伝えていくことが大事だと思いますが、そのことについてどう思われますか?」

 

…もうね、本当にすみません。結局こんなありきたりなことしか訊けませんでした。

 

島さんは、世代間の認識のギャップの実例を出しつつ、「若い世代にしつこく伝えていくつもりです」と答えてくれました。

 

本当に、もう、それしかないと思います。どんなスマートな言葉だろうと、諦めなかった人が最後は勝ちます。仮に、形を変えることになっても、です。こんな言葉が聴けて、本当によかったと思いました。

 

そうだ。その時はわからなくても、後から誰かが見ているかもしれないから。

 

 

戦時中、高知であったこと

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展示品のコーナーには、軍服や(展示物は写真撮影可です。)

 

 

 

 

 

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軍馬の馬着も。


当時は、競走馬も戦場へ駆り出された時代。この馬着を着ていた馬はどうなったんだろう…。耳の形が愛おしい。

 

 

 

 

 

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ヒョウのハチのはく製。


当時、子供だったのを中国で捕獲された、ハチというヒョウ。兵隊たちのマスコットとして愛されたとか。

 

上野動物園に寄贈されていましたが、戦状の悪化に伴い、毒殺されてしまったとのこと。

 

それを悲しんだ兵士が保存して、はく製にしたらしいです。

 

人の都合で捕獲され、毒殺されて、はく製にされたハチの心情を知ることは、想像することしかできませんが、そのことを悲しんだ、優しい人がちゃんといたんですね。

 

 ただのはく製じゃありません。色んな思いが詰まっています。

 

 

 

 

他にも当時の新聞や千人針、刀、庶民の食卓を再現したレプリカなんかもあったのですが、馬着やハチのはく製に意識が集中してしまって、撮っておりませんでした(汗

すみません、すみません。

 

 

と言うわけで、チラシにもある高知空襲の写真部分を切り取って。

 

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今、私が住んでいる街が、こうなったら? 

 

ゾッとします。

 

 

自由民権記念館で考えた夏

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ポストに入っていたチラシから、思いもかけず有意義な時間を過ごさせてもらいました。

 

ここ最近になって、どうして語り継いでいくことや、昔使われていたものが大事なのか、腑に落ちて分かるようになってきました。

 

 

誰かが「自国の歴史を失った国に未来はない」みたいなことを言っていたと思いますが、まさにそれで、失ってしまうということは、受け継がれてきた人々の思いもなくしてしまうということなんだと。

 

 

どんな思いが自分の体に受け継がれてきたのか。

 

そして、自分はどんな思いを次へ引き継がせることができるのか。

 


仕事のできる有能な人はたくさんいるけれど、今回のことを通じて強く思ったのが、大きな舵を取る人は、特に人の思いに敏感であってほしい、ということ。

 

 

あと、講師の島さんも言っていましたが、「戦争に繋がるものは敏感であるべき」ということ。

 

8月のこの時期、そして危うい今この時期だからこそ考えたい。

 

というわけで今回、いつも以上に長く、偉そうになってしまいました(汗

 

読んでいただきありがとうございました!